船の科学と技術

2024年12月8日(日)、基礎コースでは「船の科学と技術」を実施しました。
深江キャンパスに停泊中の練習船『海神丸』(2022年に竣工)に乗船し、船長の藤本昌志先生、機関長の尾崎高司先生、廣野康平先生から船の構造・環境保護の取り組み・船舶の技術などについて学びました。尾崎先生の講義では、船を動かす内燃機関を歴史的な側面から説明いただき、昔の船に使われていた蒸気レシプロエンジンについて模型を使って学びました。
また、海神丸に使われているプロペラの構造や角度を自由に変更できる「可変ピッチプロペラ」を学び、受講生は船の進む方向や移動の方法などについて考えました。船舶内の見学では、受講生は船橋やエンジンルームの技術やスケールを肌で感じることで、大きな船を動かす科学技術の本物に触れる貴重な機会を得ることができました。

午後の振り返りのセッションでは、受講生から「なぜ船橋が青色で、機関部設備が緑色なのか」「船をつくるには溶接技術が使われている」「(船の構造に)生き物の体の仕組みが使える」など様々な気づきが出てきました。受講生は、これまでのセッションで学んだ要素が船舶の科学技術に含まれていることを考え、他の受講生とお互いの意見を交流しました。